EZ DO DANCE

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EZ DO DANCE
trfシングル
初出アルバム『EZ DO DANCE
B面 DO WHAT YOU WANT
リリース
規格 8センチCD
ジャンル ディスコJ-POP
レーベル avex trax
作詞・作曲 小室哲哉
プロデュース Tetsuya Komuro
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間15位(オリコン
  • 1993年度年間72位(オリコン)
  • 1994年度年間66位(オリコン)
  • trf シングル 年表
    GOING 2 DANCE/OPEN YOUR MIND
    (1993年)
    EZ DO DANCE
    (1993年)
    愛がもう少し欲しいよ
    (1993年)
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    EZ DO DANCE」(イージー・ドゥ・ダンス)は、1993年6月21日avex D.D[現avex trax]よりリリースされたTRFの2枚目のシングル

    音楽性[編集]

    ブリストル・マイヤーズ スクイブ(現・ファイントゥデイ)『シーブリーズ '93』CMソング(TRFメンバーが出演)。

    デモテープを聞かされた際、SAMを始めとするダンサーは「こんなBPMの速い曲で踊るのは無理です」と話していた[2]

    歌詞のテーマは小室曰く「当時日陰の存在だったダンサーへのエール」である[2]。小室は一般性と最先端を両立させるための構造としてまず『EZ DO DANCE』という意味はないが語感の良い単語の羅列を作り、サビはJ-POPでよく使われるコードを使った。しかし、イントロからサビ前はジュリアナ東京ダンス・ミュージックのコードを使用している。数個のコードしか作っていないが別個の特徴を持たせた。「もし同じコード進行だと扱いが難しくなっていただろう」「『EZ DO DANCE』のコード進行を真似すると、どの曲も『EZ DO DANCE』に聞こえてしまう。それ程のオリジナリティがある」と話している[2]

    小室が同曲を制作する際、「リズム主導で、ボーカルも楽器として引いた目で見ていた。カラオケ好きの人の心をあまりそそらないかも」[3]「当時のヒット曲が『いきなりイントロからあらゆる音が鳴ってる』傾向へのささやかな抵抗として、トラック数を減らした」[4]「『メンバーをカラオケ映像に出したい』とプロデューサーとして提案した。それが認められた時『初めて自分のやりたいような制作とプロモーションができた』と霧が晴れた思いで、プロデューサーとして深い自信になった」[5]「当時ブームだった“カラオケ”と“お酒を飲んだ後のほろ酔い”と意識して制作した」[6]と語っている。

    ラップパートはDJ KOOの作詞であり、レコーディングの際に急遽その場で書きなぐった(作詞した)ものだったため公式の歌詞が存在していなかったが、前述の自身のYouTubeチャンネルで、ネットで出回っていた非公式のラップパート歌詞を自ら確認の上、正式に公式(本人曰く、KOO式)として認定した[7]

    アルバム・ヴァージョン(UK DANCE VERSION)は左右のステレオ・ピクチャーの反転が行われている。併せてDJ KOOのラップパートもシングル版とは異なる。

    香港台湾をはじめとするアジア限定(日本未発売、フェイ・ウォンなどの作曲をしていたC.Y. Kong(江志仁)がリミックスを手がけている”96 Pop Mix”)のヴァージョンが存在する[8]

    プロモーション[編集]

    ディスコでは『HYPER TECHNO MIX II』収録の「EZ DO DANCE (EXTENDED VERSION)」、テレビ・ラジオではオリジナルとなる本作収録の「EZ DO DANCE [7" MIX]」を流して、相乗効果を狙った[9]

    ミュージック・ビデオ[編集]

    MV制作にあたっては予算が少なかったため、策として「衣装は全て109で賄う」「YU-KI以外のメンバーは全員シルエットで出演」という二つのルールを徹底した。

    DJ KOOに至っては「どのパートに出演したか覚えていない」と語ったが2021年2月6日配信の自らのYouTubeチャンネルの動画『【TRF】ベールに包まれていた「EZ DO DANCE」のラップの歌詞 ついに公式大発表!』[7]でSAMと共にMVに出演していないことを公言した[10]

    逸話[編集]

    本曲はglobeKEIKOオーディションに出場した時の課題曲であった。MCから呼びこまれたKEIKOは観衆のエールに応えていたところ誤ってステージ上から落下したが、何事もなかったかのようにすぐにステージに這い上がり歌い上げた逸話がある。2006年のTRFのアルバムには『Lif-e-Motions』にKEIKOが英詞でカバーした「EZ DO DANCE -meets KEIKO-」のタイトルで収録された。

    記録[編集]

    オリコンチャート最高位は15位だったがBEST100に約1年間ランクインするという異例のロングセラーで最終的には約79万枚のセールスを記録した。

    第35回日本レコード大賞ミュージックビデオ賞を受賞。

    再発売[編集]

    2006年11月29日12cmシングル廉価版として再発売。2023年3月22日には、小室哲哉がリアレンジした『EZ DO DANCE -Version.2023-』が配信リリースされた。

    収録曲[編集]

    全作曲・編曲:小室哲哉

    1. EZ DO DANCE [7" MIX]
      作詞:小室哲哉
    2. EZ DO DANCE [INSTRUMENTAL]
    3. DO WHAT YOU WANT
      作詞:小室哲哉&SUZI KIM

    収録アルバム[編集]

    EZ DO DANCE
    DO WHAT YOU WANT

    Prizmmy☆によるカバー[編集]

    EZ DO DANCE
    Prizmmy☆シングル
    初出アルバム『Music Goes On』
    B面 パーリィー☆パーリィー
    リリース
    規格 CD+DVD
    ジャンル
    レーベル avex entertainment
    作詞・作曲 小室哲哉
    チャート最高順位
    Prizmmy☆ シングル 年表
    BOY MEETS GIRL
    (2013年)
    EZ DO DANCE
    (2013年)
    CRAZY GONNA CRAZY
    (2013年)
    テンプレートを表示

    Prizmmy☆の「EZ DO DANCE」は、7枚目のシングルとして、avex entertainmentから発売された。

    収録曲[編集]

    CD[12]
    全編曲: Michitomo
    #タイトル作詞作曲時間
    1.EZ DO DANCE小室哲哉小室哲哉
    2.パーリィー☆パーリィー田形美喜子大場康司
    3.「EZ DO DANCE」(inst.)  
    4.「パーリィー☆パーリィー」(inst.)  
    合計時間:
    DVD[12]
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「EZ DO DANCE」(ミュージッククリップ)  
    2.「EZ DO DANCE」(ダンスマスターver.)  
    3.「Prizmmy☆ Let's!Dance!EZ DO DANCE!!」  

    タイアップ[編集]

    # 曲名 タイアップ 出典
    1 EZ DO DANCE テレビ東京系アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』オープニングテーマ

    その他のカバー[編集]

    アーティスト 発売日 収録作品 備考
    BLOOD STAIN CHILD 2007年7月18日 『MOZAIQ』 日本盤ボーナストラック
    Saori@destiny 2009年3月18日 『WOW WAR TECHNO』
    Dream5 2012年5月2日 I★my★me★mine/EZ DO DANCE
    髙橋麻里Dorothy Little Happy 2012年8月22日 『東京女子カフェ #1 a-bossa』 ボサノヴァ・アレンジ
    アイドリング!!! 2012年12月19日 TRFリスペクトアイドルトリビュート!!
    ケツメイシ 2013年3月13日 TRF TRIBUTE ALBUM BEST
    DJ COO(森久保祥太郎 2014年4月23日 『プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ミュージックコレクション』 「EZ DO DANCE -DJ.COO ver.-」
    テレビアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』挿入歌
    VENUS(Sota Fujimori & DJ YOSHITAKA - - ゲーム『REFLEC BEAT groovin'!! Upper』収録曲
    仁科カヅキ(増田俊樹) VS 大和アレクサンダー(武内駿輔 2016年4月27日 劇場版 KING OF PRISM by PrettyRhythm Song&Soundtrack 「EZ DO DANCE -K.O.P. REMIX-」
    劇場アニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』挿入歌
    大和アレクサンダー(武内駿輔) 2016年8月31日 『KING OF PRISM Music Ready Sparking!』アニミュゥモ限定購入特典CD 「EZ DO DANCE -K.O.P. REMIX-」
    8princess 2016年10月15日 EXA IDOL COMPLEX〜Super duper!
    オープニングシスターズ 2017年9月18日 『一生前座』 解散ライブ時の配布CDにメドレーとして収録
    香賀美タイガ(畠中祐) VS 大和アレクサンダー(武内駿輔) 2017年9月27日 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO- Song&Soundtrack』 「EZ DO DANCE -THUNDER STORM ver.-」
    劇場アニメ『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』挿入歌
    香賀美タイガ(畠中祐) 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO- Song&Soundtrack』アニミュゥモ限定購入特典CD 「EZ DO DANCE -THUNDER STORM ver.-」
    仁科カヅキ(大見拓土)、大和アレクサンダー(spi)) 2018年3月23日 『舞台 KING OF PRISM -Over the Sunshine!- Prism Song Album』 舞台『KING OF PRISM -Over the Sunshine!-』劇中歌
    片桐早苗和氣あず未)、結城晴小市眞琴)、三村かな子大坪由佳 2020年4月15日 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 38 Fascinate ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』収録曲
    Lynx Eyes(姫神紗乃 (Raychell)、高尾灯佳 (梅村妃奈子)) 2022年1月5日 『#ALL_FRIENDS』 ゲーム『D4DJ Groovy Mix』収録曲
    T字路s テレビドラマ『だが、情熱はある』挿入歌

    なお、1998年に発売された全日本GT選手権を題材としたレースゲーム『JGTC -ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP-』のレースBGMとしても収録されている(インスト)。

    脚注[編集]

    1. ^ 第35回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2021年10月20日閲覧。
    2. ^ a b c 日経BP刊「日経エンタテインメント! 80's名作Special」84P-85Pより。
    3. ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1994年1月号209P-210Pより。
    4. ^ 「beatfreak issue 066」より。
    5. ^ 情報センター出版局刊『ブレイク進化論』麻生香太郎著46P-48Pより。
    6. ^ 2017年1月10日放送の『マツコの知らない世界』(TBS)より。
    7. ^ a b (日本語) 【TRF】ベールに包まれていた「EZ DO DANCE」のラップの歌詞 ついに公式大発表!, https://www.youtube.com/watch?v=AwtX8K9CbAg 2023年2月8日閲覧。 
    8. ^ BILLIONAIRE'96に収録
    9. ^ ブティック社刊「月刊歌謡曲」1994年12月号「1994 ベストヒット総集編」p.201より。
    10. ^ 日本テレビ系列ZIP!』2012年11月21日分のTRFインタビューより。しかし、ETSUとCHIHARUのみ短時間だがYU-KIと共に姿を見せている。
    11. ^ EZ DO DANCE 初回限定ハッピープライス版☆|Prizmmy☆”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2021年10月20日閲覧。
    12. ^ a b EZ DO DANCE [CD+DVD]<初回限定ハッピープライス盤>”. タワーレコード. 2021年10月20日閲覧。
    「EZ DO DANCE」の調
    1A・1Bメロ 1サビ 2A・2Bメロ 2サビ 間奏 大サビ
    イ短調
    (Am)
    イ長調
    (A)
    イ短調
    (Am)
    イ長調
    (A)
    イ短調
    (Am)
    イ長調
    (A)